英国留学--イギリスで英語を勉強しませんか--留学体験談--ILCバーミンガム

74歳男性。バーミンガムの中心部にあるILCバーミンガム校で2週間の英語コースを受講した時の日々の様子を日記形式で紹介。

イギリス留学経験者の感想
2026年5月終了者 (日記形式)

 

☆ 年齢、性別、留学前の職業

 74歳、男性

☆ 学校名及び期間

 学校:ILC Birmingham、 期間:2週間


☆ 今さらこの歳で英語?しかもイギリスで語学学校?

 74歳の私がイギリスの語学学校ILCバーミンガムで2週間学ぶことになりました。息子がバーミンガム大学で言語学の研究をすることになり、その家族と共に私たち老夫婦も3ヶ月の期限つきで暮らすことになったのです。
 ヨーロッパには旅行で何度か来たことはありますが、長期滞在は想定したことはありません。しかもせっかくの機会だからと娘に勧められてニチアイを通してILC-Birmingham に入学する事になったのです。
 事前のonline テストは39/60の得点で英検2級程度、CEFRではB1レベルだそうです。ILCでも最初の簡単な口頭面接でB1コースが適当だと言われました。
 しかし歳のことを考えると、留学を目指す若い人などと一緒にいまさら生徒になるのはためらいがありました。けれども考えようによっては得難い機会です。
 ILC-Birminghamでの日々の様子を書き留めていますので抜粋をご紹介します。


1日目

 初めてだったので会話の簡単なテストがあった。名前のスペルから始まってイギリスに来た理由や家族のこと、日本で住んでいる神戸の紹介などをした。B1レベルなんだそうだ。あとで調べると英検2級程度、高校卒業レベルらしい。
 教室は小会議室くらいのものが4部屋と、自由に食べても良い手作りのカップケーキが置いてあるオープンスペースやフリードリンク付きのキッチンが設置してあり心遣いが感じられた。
 授業は8人クラスで男女半々、女性たちのうち3人はヒジャブを被っていた。クラスも先生も陽気でいい雰囲気で途中入学にも関わらず居心地が良くてやる気になった。
 帰宅後は宿題をした。授業の終わりに先生からプリントが配布された時に、Home work?と驚くとみんなに大笑いされた。結構難しくて明日の予習を兼ねていた。


2日目

 9時半に授業開始なので9時20分に行くと誰もいない。30分になっても3人だった。昨日とは違う先生がやって来ていきなり3人で授業が始まった。最初の挨拶とか前置きは一切ない。
 5分過ぎた頃からバラバラと生徒がやって来た。勝手に入って来て勝手に座る。映画でそんなシーンを見た事があるがそんなものらしい。途中で黙って教室を出て行くものもいる。トイレに行っているようだ。そんなものなのかと又思う。予習をしていたので昨日と比べて楽だった。
 休憩時間に談話コーナーで中国人留学生や香港からの女性と英語と中国語混じりで話していると、前に座っていた若い頃のジョージハリスンみたいな白人男性が話しかけて来た。
 こちらの話を聞いていて、あなたの息子はバーミンガム大学で研究しているのかと聞く。Yes と答えるとボクのガールフレンドもそこでメタファの研究をしている。聞かれて息子の名前を言うとその名前は彼女から聞いているとの事だった。
 夕食時に息子にその事を言うともちろんよく知っていて、イタリアからの研究者だそうだ。外国にいても世間は狭い! 英語でどう言うのだろうか。


3日目

 相変わらず3人で授業開始する。あとから2人来て今日は5人だった。
 少し顔なじみになったヒジャブのお姉さんにどこから来たか聞くとアラビアとの答えに一瞬戸惑ったが、サウジアラビアの事だった。サウジと言わずにアラビアと言うのかと認識を新たにした。
 イギリスはどうですか?と聞くと、すごく居心地が良いとの返事だった。出身国は50度になるのでというのがその理由だ。
 休暇をとって来ているブラジル人の軍人と中国の留学生はお休みで別の中国人留学生が現れた。いったいこのクラスは何人が所属しているのか不明だが、誰がいてもいなくても授業は進められるようだ。


4日目

 今日の授業は少し退屈だった。現在完了形の説明に終始した。英語による英語の説明は難しく感じるが、内容が分かっているとほとんど聞き取る事が出来る。言葉というのは面白いもんだと思う。
 今一番仲がいいのは1年間の休暇をとってサウジアラビアからきている小学校の理科の先生だ。互いにアラビア語訛りと日本語訛りなので聞き取りが難しいが、大雑把な話なら大体わかる。彼の地では学校は朝の7時半に始まり12時半に終わるそうだ。昼間は暑いからだそうだ。退勤は一旦全職員が集合しないと出来ないと言うのが彼の不満らしい。理科でどんな事を教えているのか聞いてみたいが、かなりハードルが高い。


5日目

 今日は香港から来たお姉さんと話した。あなたの国では英語も中国語も話しているでしょう、何故イギリスに?と聞くと彼女は曖昧な表情で英語と言ってもねぇと言う。イギリスにずっと住むつもりだと言う。
 日本が大好きで3回行ったそうだ。そう言われるとこちらも嬉しくなる。北海道ニセコで雪遊びをしている写真を見せてくれた。
 今日は週の最終日なので、授業が終わったあと先生に相談して一つ上のB2クラスに上げてもらう事にした。文法は優しすぎるがスピーキングはマッチしている、でもトライしてみたい、が、自信はない、と言うと大丈夫だと賛成してくれた。もし難しいと思えば元のクラスに戻ってもいいそうだ。


6日目

 B2クラスに行く。生徒はあのイタリア人1人だった。いきなりVideo games についてその功罪を述べよと言われて戸惑う。やった事ないし興味もない。 目に悪いし、ヒトとのコミュケーション力が落ちるなどと適当な事を言う。
 ともかくは望み通りの会話主体のクラスみたいだが、イタリア人はかなり流暢に話すうえ何せ2人なので、はい、次あなたはどう思うかの連続で苦戦した。
 このまま続けるかどうか迷ったが、たった1回でギブアップは情けないので明日の授業のプリントを貰って帰った。Urban Games という聞いたことのないゲームについての紹介だ。予習を兼ねて何とか内容を読み取って想定される問いの答えをDeepLを使って作成した。


7日目

 授業には新しい生徒が増えていた。一人はカメルーンの女性で頭にターバンを巻いている。イタリア育ちだそうで、件のイタリア人男性は直ぐに自己紹介をし会話を始めてメルアドの交換をしている。これがイタリア流かと感心して眺めていた。
 授業は直ぐにはテキストを使わなかったが、昨日の予習の成果で何とかついていく事ができた。家の近くの森林植物園のクイズテーリングの事を話すとイタリアやカメルーンではどうかという話になった。そういうものはあまり無いらしい。 その場でカードを使ったリアルのゲームをした。
 こちらにくる前にケイト•フォックスの「イングリッシュネス」という本を読んだのだが、イギリス 人はゲームが好きだとあった。スポーツを含めて多くのゲームがイギリス 発祥だという事だ。それを実地で体験しているようだ。


8日目

 今日はカメルーンの女性ではなくコロンビアの女性が現れた。かなり流暢に英語を話せるようでイタリア人ともう1人の男性を含めて普通に喋っているように聞こえる。しかし、不自由なく話せるならば学校には来ないはずなのでそう聞こえるだけに違いないと思い、英語の嵐の中を吹き飛ばされそうになりながら歩いた。
 自分が言おうと思ったことだけが話せるのだ、ということがわかってきたように思う。先生はかなり気をつけてくれている。カタコト状態に陥ってしまうと、言い添えてくれるので、なるほどそう言う言い方をするのかと納得する部分があった。
 今日のテキストの内容は、ゲーム理論のホテリング問題、つまりライバル店が共存する立地条件についてだった。事前の準備を念入りにしていったので自信があったのだが、その議論にはならず、それぞれの国でのフードトラック店はどうなっているかと言う話になって終った。
 休憩時間や帰り際に、前のB1コースで一緒だった人たちが声をかけてくれる。自分には難しすぎると言うとサウジアラビア人や中国人たちが励ましてくれた。国際色豊かでこの事だけでも学校に入ってよかったと思う。


9日目

 今日の話題とテキストはゲーミフィケーションつまり日常生活の中に忍び込んでいる、ゲーム的要素を利用した学習、販売、運動などの促進手法だ。例えば、スマートウォッチのワークアウトで目標達成するとバッジ進呈とか、商品購入の割引率を決めるのに的当ゲームで決める。商品を複数買うかどうかで単価が変わるなど。医療や福祉分野でも使われていると書いてある。
 このテキストは約700語あり、前日の予習に2時間かかった。イタリア人とコロンビア人は当日配布でその場で読む。そして3人で段落に分けて要約を交互に発表し、誰がどういう内容をどのようにまとめたのか先生の問いに答える。疑問点を質問する。
 これには参った。自分のまとめを発表するだけで精一杯だった。その後もそのテキストの内容の設問について同様のやり方が続く。
 どうやらイギリス流の教育方法で指導されているらしい事が分かってきた。何を言っても答えても必ずその理由を聞かれる。テキストは文字通り教材であって討論材料に過ぎず、本文を読んで問いに答えなさい、なんてものではない。
 今日は聞き取りの手ごたえを少しだけだが感じる事ができた。テキスト内容そのものの英語は聞いたことのない単語が約6%あったが、それに関係のない会話については耳慣れしてきた気がする。


10日目

 最終日だった。テキストなしのフリートークでテーマは先生が与える。自分の子供の頃親しんだゲーム、中学校の時、高校の時、いまでも続けているもの、についてグループに分かれてのトーキングをして交代で全体発表をする。
 その後、ゲームの子供に与える影響や高価なプレゼントを子どもに与えることの是非、等々7つの課題全てについて討論する。
 グループのメンバーが言ったことを自分の言葉で説明するのは難しいと思っていたが逆だった。相手が何を言おうと自分の使い慣れた文型を使い自分の知っている単語で説明できるからだ。
 相棒は中国人のおばさんだった。かなり流暢な弾丸トークで、声量を下げるように注意された。はじめはお互い慎重だったが、そのうち結構調子良く話す事ができた。
 80歳を過ぎているが現役剣士で達人である職場の元上司の話をした。彼にとって試合での勝ち負けは重要でないと言ったらクラス全員が一斉にこちらを注目した。 Why!!?
 日本の伝統的スポーツでは人間性を涵養する事が重要だと言いたかったが、どういう言い方をすれば良いのか言い淀んだ。その時先生が、それはHumanityの事だろうかよくわからないが、と指摘した。
 その瞬間、勝つ事以外に何があるのか、という全員の疑問が納得に転じたと感じた。中国人のおばさんが日本の伝統的なものはそうなんだとあやしい追加説明をした後、中国は違うと付け加えた。
 やっと2週間の英語合宿が終わった。B2コースに移動してはじめの2日間は厳しかったが結局続ける事ができた。年齢に関わらずやりたい事があればできるもんだとちょっと安心した。
  授業が終わって先生や同級生、事務の女性に挨拶した後、バーミンガムの有名な運河沿い遊歩道を散歩して、運河を眺めながらカフェでビールを飲んだ。
 たった2週間の学校通いで英語の力がついたとは思わないが、以前、ヨーロッパの国々に行った時と違い、ビールの注文時、英語を使うことに何の躊躇いも無くなったのが一つの成果だろうか。



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